ハーブの有効成分は、ヨーロッパでは古くから民間の健康療法として日常的に利用されてきました。自然界に備わった力で心身のコンディションを整え、元気を与えてくれるという点ではエッセンシャルオイルを使用するアロマテラピーと同じといえます。ハーブは植物そのものを利用するという点で多少手間がかかりますが、その作用はとても穏やかで、その上ハーブそのものを育て収穫するという喜びまで得られるのが魅力です。
ハーブを利用したアロマテラピーには
- 芳香浴
- 飲用(ハーブティー)
- 入浴(バーブバス)
という3つの基本方法があります。
ハーブは比較的簡単に育てられる植物です。ホームセンターなどでもハーブの苗がたくさん売られていますので、ぜひ気軽にハーブの楽しさを味わっていただきたいものです。
ハーブとはどんな植物なの?
一般にハーブという場合は、ヨーロッパで薬用の薬草やスパイス等として有用な植物を指すことがほとんどだと思われます。ハーブは、野菜や穀物のように大量に生産される物や、「花卉」と呼ばれる観賞植物は除外されるのが普通で、香りや辛味、苦味などの風味を楽しむために少量用いられるキッチンハーブを指すことが一般的です。劇薬として有用なものをも含むため、いわゆる有毒植物もハーブに含まれ、使用や栽培に許可が必要なものも存在します。語源からすると、元々木本植物は有用植物ではあってもハーブではなかったと思われるが、現在ではローズマリーやローリエ等、木本植物であっても一般にハーブとして扱われる物も多く、ヨーロッパとは関係がなくても薬用や調味用に小量使われる草もハーブと呼ばれています。
また、ローズヒップ(バラの果実)の様に、植物全体としては通常ハーブには含まれないが、その実や花弁等の有用部分のみを指してハーブと呼ぶようなものもあり、更に、一般的な植物名とは別に、ハーブ等として利用する時に使用される固有の名前を持つものも多種あります。