エッセンシャルオイルの取り扱い方

エッセンシャルオイル(精油)は自然のものではありますが、自然の状態よりも濃縮されているだけに、誤った使い方をすると健康をそこねる可能性があります。そのような事態を避けるためにも、エッセンシャルオイル(精油)の正しい取扱い方法を十分に理解した上で、正しく利用することが非常に重要になります。本来の効能ではない不必要なな悪影響を未然に防ぐためにも、まず正しい取り扱い方を覚えておくことが必要なのです。

遮光性の瓶で、しっかりふたを締めて保管しよう

色の濃い瓶で保管するエッセンシャルオイル(精油)は熱や光には弱く、揮発性が高い、空気に触れると変質(酸化)しやすいなど、非常にデリケートな面を持っています。遮光性のある濃い色の瓶に入れられて販売されているのはそのためで、購入後もその瓶のまま保存してください。また、ご自分でブレンドしたオリジナルのエッセンシャルオイルを保管する場合も、同様な瓶を用意するようにしてください。プラスチック樹脂の容器はエッセンシャルオイルにより腐食することも考えられますので、使用は避けた方がよいでしょう。
使用後はきっちりとふたをして、温度変化の少ない冷暗所に保管します。湿気も苦手、火気厳禁なのはいうまでもありません。

スポイトはシリコン製で

エッセンシャルオイルの瓶には、中蓋にドロッパー(スポイトの役目をする部分)がついていることがほとんどです。これはこれで使いやすいのですが、いまいち正確性に欠ける面があるようです。より正確に計量するにはスポイトが便利です。スポイトといっても、ゴム製では腐食する可能性がありますので、シリコン製のものを使うようにしましょう。
使用後は、アルコールで拭き取り洗浄するか、食器洗い用の洗剤で良く洗い流しておくようにします。使いっぱなしはだめです。

賞香期間は6ヶ月~1年

エッセンシャルオイルはデリケートで変質しやすいので、開封後1年程度が有効期限だと考えるようにしましょう。この期間はエッセンシャルオイルの種類により異なってきます。ベルガモットやレモンなどの柑橘系のものは6ヶ月前後、、逆にサンダルウッドやパチュリーのように、時間がたつほど質が良くなる香木系のタイプもあります。
また、有効期限途中でも、濁りが出てきたり香りが変わったりしてきた時は使用を控えた方がよいでしょう。少量づつ購入して短期間で使い切るのが一番良い方法です。オリジナルブレンドのものは有効期間が短いとされる方に合わせ、こちらも短期間で使い切るのがよいでしょう。

原液には触れない、飲用しない、

エッセンシャルオイル(精油)は、原料となる植物が抽出されるときに、自然の状態よりもとても濃縮されていて刺激が強くなっています。素人判断で誤った扱い方をするととても危険です。安心して楽しむためにも、次の2点を厳守するようにしましょう。

1.原液に触れない
エッセンシャルオイルは薄めて使うのが基本です。必ず、キャリアオイルや水、アルコールなどで希釈して使ってください。薄め方や濃度はレシピに従って正しく行ってください。さらに、薄めたオイルでも目の周辺や内耳、口の中、粘膜にはつけないでください。
ただし、ラベンダーの精油だけは例外で、原液で原液で使用できるといわれています。
2.飲用しない
エッセンシャルオイルは飲むものではありません。アロマテラピーの本場イギリスでは、内服療法で専門家の指導の元で行う場合もありますが、これは例外的な方法です。一般家庭で楽しむ場合にはうがいをすることもやめた方がよいです。

以上の使用制限は、子供やペットには通用しません。好奇心から飲んでしまったり手につけてしまったりといった事故を防ぐためにも、保管場所や使用する場合も十分に気を配るようにしましょう。

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